いち瑠の放課後

きものエピソード

いちるのもり
2025/04/16 12:00

きものエピソード18

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日本人たるものDNA

 

日本人なのだからいつかは”ちゃっちゃ”と着物を着られるようになりたいね、
と思っていた着物。

曾祖父母、祖父母は着物の人たちだったが、
私たちは七五三以降成人式以外は着物に袖を通すこともなくずーっと縁遠い生活を送っていた。
 

月日は流れ年を重ね、
入院する叔母の荷物の整理、主に和装品の整理、 処分を私が任されることになり、
一気に着物に囲まれることになった。
 

恥ずかしながら、畳み方も種類もうろ覚えの上、 
着物・帯の価値も分からないままに仕分けに励む中、
手に取る絹の手触りや絹擦れの音、洋服にはない色柄にうっとり。
 

夢中になっていた。
畳に正座して広げたり畳んだり、着物を戯れているうちに私の中に眠っていた
 「日本人たるものDNA」がむくむくと目覚めたのかもしれない。
 

終える頃には、よし、自分で着物を着られるようになろう、と決めていた。
その後、いち瑠のお教室に出会い、今日私はここにいる。

資格に取得を目指して始めた訳ではないが、 
熱心で素敵な先生方や着物好きなお仲間との出会いが
もっともっとと私を欲張りにしたのは間違いないと思う。
皆様ありがとう。

目指すのは美しく自分らしく粋に着ること。
そして、日常的に着物を着て着物の素晴らしさを体現できたらと思う。
(老眼、肩こりとの戦いになるが。)
いずれは自分で反物から着物を仕立てたい、という新たな目標が最近加わった。
 


※ここでは生徒さんから寄せられた過去の素敵なきものエピソードを順次紹介しております。
(リアルタイムのお話ではございません)

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