きものエピソード006

顔から火が出た はじめての着付けと今の夢
「後輩の結婚式の二次会に着物で出席しよう!」
3年程前のこと、急にそう思いつきました。
今まで一度も自分で着物を着付けたことはないけれど、ネットで何でも調べられる時代です。
着物もYouTubeや本を見ながら着られるだろうと安易に思っていました。
浴衣すら自分で着たこともないのに、あまりに無謀な挑戦。
何が必要なのかすらあまり調べないまま当日ぶっつけ本番で着付けをスタートし、
何とか着物まで着付け終えましたが、
帯の巻き方が全く理解できず何度となくやり直しているうち、
着物もぐちゃぐちゃに着崩れてくる始末。
家を出る時間も迫り、泣きそうになりながら3時間ほど格闘し、
やっとのことで何とか形になり家を飛び出しました。
相当おかしな着姿であったことは想像に難くなく、
帰る頃にはかなり着崩れていたことは言うまでもありません。
それでも、後輩からは「お着物でお越しいただいて華やかになりました」と感謝され、
列席の方々からも「ご自分で着付けされたなんて」と
お褒め(かどうかは不明ですが)の言葉を頂き、
着物を着ていること自体がこんなに人の心を惹き付けるのだということを強く感じ、
同時に着物の素晴らしさを再認識したのです。
着物は日本の文化であるとは思っていましたが、
自分には着付けは無理だと決めつけていたのですが、
今回曲がりなりにも頑張れば着ることができた。
また着物でお出かけしたい。
それにはやはりきちんと基礎から学ばなければ、と考え、
着方教室に通うことを決意しました。
なかなか他の皆さまのように美しい着姿には程遠いですが、
自分の体型にあった(腰高、ぽっちゃりの外人体型)着方を身に付けて、
誰から見ても素敵!と思われる着姿を目指したいと思います。
また最近、着物に興味をお持ちの外国の方も多くいらっしゃるので、
その方たちに自分の経験を生かした着付けをさせていただけるようになれば幸せです。
これからも片肘張らず、気軽に着物でおでかけ、楽しみます。
※ここでは生徒さんから寄せられた過去の素敵なきものエピソードを順次紹介しております。
(リアルタイムのお話ではございません)