いち瑠の放課後

きものひとりごと

2025/03/02 08:59

自分が知識講座を教える側になって気付かされたことがいろいろあったので、こちらにちょっとひとりごと

その1
真綿が絹って初めて知って驚く生徒さん達
もうその反応が素晴らしく、知っている方がいるとちょっとざんねんに思ってしまうほど
たいてい、真綿布団って言うと聞いたことあるあるなんですが、それが絹だと思っておらず
でも知らないことを驚きを持って知ったとき、一生忘れません

その2
着物の有名な産地にやたら新潟県が出てくる
なんでかしらと生徒さんと一緒に考え
多分、雪深い土地なので農業できない時期に
家内工業でせっせと特産品を作り出して
いたんじゃないかしらねぇと想像しました
他では作れない特徴的なものを作りだす
知恵と情熱があったんでしょうね

その3
着物の有名な産地に群馬県の名前がない‼️
群馬って有名な絹の産地なのにー
なぜーーー

で、ちょっと調べたところ群馬って
養蚕や生糸の生産にがんばっていた土地で
想像するに着物の生産地に良質の材料を
せっせと送っていたんではないかなぁと
(あくまで想像ですが)
そして明治には国の重要な基幹産業となる
製糸業を支えるまでに発展したようで
縁の下の力持ち的な役割を果たしていたんでしょうね

ってことで上級試験には群馬の話出てきません(T_T)

なお、群馬特に前橋で製糸業が発展する話に興味を持たれた方は↓で群馬地域学研究所 代表理事 手島仁さんのインタビューはいかがでしょう
前橋のひと・絹のものがたりインタビュー
https://silk-story.jimdofree.com/%E5%89%8D%E6%A9%8B%E7%89%B9%E9%9B%86/%E5%89%8D%E6%A9%8B%E3%81%AE%E3%81%B2%E3%81%A8-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC/
私達が当たり前のように着ているものにいろんな苦労があったんですね

2件のコメント (新着順)
かさね
2025/03/02 20:35

私の父の実家は群馬県富岡市です。祖母は、富岡製糸場で教官をしていて、毎朝、袴にブーツをはき、自転車で颯爽と出かけていたと聞いています。
また、母の実家の近くには桐生市があります。子供の頃、織物工場に行きました。あちこちから大きな織機の大きな音が聞こえてきて、色鮮やかな幅の広い織物も見せていただきました。今もよく覚えています。


さちこ
2025/03/02 22:36

おばあ様袴にブーツ姿で颯爽と自転車で出勤なさっていたなんて!
なんて素敵なお姿でしょう!まさに昔の漫画にあったハイカラさんが通るですね!
カッコいい!

かさね
2025/03/03 17:35

ハイカラさんだったそうです😜写真が残ってればと悔やまれます。

さちこ
2025/03/02 10:49

確かにお教室で座学の時間に教わるのは代表格の紬のことだったり産地のこと。江戸小紋の種類だったり筆記試験で出そうなことばっかり。お教室で学びながら主人と旅行でいろんなとこ巡るようになってから伊勢木綿、遠州木綿も知りましたしリユースを買い貯めるうちに知らない産地のお着物、染め方覚えました。
基礎科終わったら座学がなくなるから自分で勉強を怠らないようにして生徒の前で恥ずかしくない先生目指します!